上海からウランチャブ（烏蘭察布、Ulanqab）への高速列車は、通常北京で1回乗り換える必要があります。Gシリーズの復興号は上海虹橋〜北京南を最高時速350km（217mph）で運行し、その後北京清河／北京北から張家口―フフホト高速線を経てウランチャブへ接続します。この区間では列車速度は約250km/h（155mph）に制限されます。所要時間は北京での駅間乗り換え（45〜70分を見込む）を含めて通常8〜9.5時間程度です。座席は二等席、1等席、ビジネスクラスがあり、座席は広めで電源コンセントやワゴンサービスが利用できます。 対照的に、従来型の夜行列車（Z/T/K列車）は大部分を在来線で走行し、速度はおおむね時速120〜160km（75〜99mph）程度です。これらは通常上海から呼和浩特（フフホト）や大同まで運行し、そこからウランチャブへ短い区間を乗り継ぐことが多く、接続によって総所要時間は一般に20〜26時間程度になります。寝台は硬臥（ハードスリーパー）や軟臥（ソフトスリーパー）があり、一部区間には硬座／軟座も設定されています。これらの列車は停車駅が多く、速度よりも到達性を重視します。 速さを重視するならGシリーズの高速列車の組み合わせが移動時間を大幅に短縮します。一方で、従来の夜行寝台は夜間移動や運賃の安さに適しています。ウランチャブへ直通する高速列車は毎日運行されているわけではないため、多くの旅程では北京または張家口での乗り換えが必要です。指定席は事前に予約し、北京での駅間乗り換え時間に余裕を持って計画することをおすすめします。